ピュアグラフト脂肪注入とは

ご自身のお腹や太ももの痩せたい部分の脂肪吸引し、「ピュアグラフト」というろ過システムを使用して純度の高い脂肪を取り出し、ご希望の箇所へ注入する手術です。ピュアグラフトはアメリカ・ヨーロッパを中心に64ヵ国で使用されています。
吸引した脂肪には、油滴や水分、血液、麻酔液が含まれており、それらの不純物は、注入後の触り心地や生着率*、しこり、感染症のリスクに大きく影響を与えます。注入された脂肪が生着すれば、身体の組織の一部となるので、見た目や手触りの自然さが得られます。
脂肪注入の重要なポイントは「吸引した脂肪から、いかに不純物を取り除くか」です。
「ピュアグラフト」は、脂肪科学における世界屈指の専門家が10年以上にわたって独自のろ過技術を完成させ、脂肪注入の問題点を克服しました。これにより、健康で生き生きとした脂肪細胞を採取し、リスクを抑えたハイクオリティーな脂肪注入ができるようになりました。
- リスクの少ない脂肪注入術を探している
- 生着率が高い脂肪注入術を探している
- ボリュームアップと痩身を同時に叶えたい
施術時間 | 約2~3時間 |
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麻酔 | 局所麻酔 静脈麻酔セット 硬膜外麻酔 |
傷痕 |
術後1~3ヶ月は傷の赤みが気になる場合がある 体質により内出血がでる場合がある |
通院 | 部位により異なるが、手術後1~3日目と1週間目の2回の通院が必要 |
脂肪吸引ができるパーツと
脂肪注入ができるパーツ

若返り
ほうれい線やゴルゴ線などのシワ、目の上の凹みなど、加齢によりボリュームが減ってしまったパーツに脂肪注入ができます。ヒアルロン酸注入によるシワ治療は1年程度で効果が無くなりますが、脂肪注入は自身の脂肪で長期的なボリュームアップが可能です。

美容整形
脂肪注入では、額を丸くしたり、アゴを出すなどの輪郭形成のほか、唇のボリュームアップなどもする事ができます。

豊胸
シリコンバッグほどのボリュームを出す事は難しいですが、下半身にある程度の脂肪があれば、下半身を細くするだけでなく、胸のボリュームアップを図ることができます。注入された脂肪が生着すれば、身体の組織の一部となるので、見た目や手触りの自然さが得られます。乳腺組織を損傷することもなく、将来的な授乳にも支障が出ません。
今入っている豊胸バッグを抜去してビューティフィルで自身の脂肪に置き換えるシリコンバッグ抜去+再生豊胸もございます。

ヒップのボリュームアップ
平なお尻の上半分に丸みを出してヒップアップさせて形を整えます。注入された脂肪が生着すれば、身体の組織の一部となるので、見た目や手触りの自然さが得られます。お尻に丸くボリュームが出ると、腰の位置も上がった印象になります。

不純物の少ない脂肪を取り出す
ピュアグラフトの特徴
- 脂肪細胞にダメージを与えず97%の不純物を除去
- 密閉状態で清潔な脂肪を取り出す
- 短時間で処理ができる

ピュアグラフトは、廃液を促すフィルターと脂肪のみを残すフィルターの2層になったろ過システムで濃縮脂肪を採取します。
遠心分離機と違い、脂肪組織にダメージを与えずに不純物と脂肪を分離させることができるので、生き生きとした質の高い脂肪を取り出すことができます。さらに、脂肪は滅菌の密閉された回路を通じてろ過されるため、空気に触れることなく、鮮度を保った状態で、純度の高い脂肪が取り出せます。
処理も短時間で行えるため、施術時間が短縮でき、患者様の負担を抑えられるのも特長です。


コンデンスリッチファット(CRF)は、死活細胞、老化細胞を除去して脂肪を濃縮する加重遠心分離器です。
日本国内でもコンデンスリッチファットを使用している美容外科クリニックがありますが、遠心分離器にかける際、脂肪に強力な圧力がかかるため、脂肪細胞の機能が低下することが分かり、定着率への影響が予測されています。
純度の高い脂肪で行う脂肪注入のメリット
メリット1 生着率が高く、長期間保持される
油滴、赤血球、白血球などの不純物を脂肪と一緒に注入すると炎症の原因になり、炎症を起こすと脂肪の生着を妨げることが知られています。ピュアグラフトで純化・濃縮された良質な脂肪は身体への生着率を高め、長期保持力を大幅に改善します。

メリット2 しこりや感染症のリスクが低い
ピュアグラフトの滅菌閉鎖回路内でほぼ空気に触れない状態で採取した脂肪は、遠心分離機と比較して清潔に採取することができるため、しこりや感染症のリスクが抑えられます。
ドクターのこだわり
当院の脂肪注入は、術中に何度も電動の手術ベッドで座位にして、起き上がった体勢を再現し、形を確認しています。こうすることで左右差をできる限り減らしたり、形が少しでも自然になるようこだわった注入を行っています。また、注入はシワのラインなどから行うので、傷が目立ちにくくなるよう工夫しています。もちろん、カニューレはお一人おひとり使い捨てです。
ピュアグラフト使用後の組織内の成長因子量
脂肪組織を洗浄するので成長因子が流れるのではないか、と心配される方もいらっしゃいますが、遠心分離と比較した場合も同等であることが確認されています。

*参照)2013年PRS論文:重力、遠心、ピュアグラフトを使って準備をした脂肪組織の比較論文
*PRS論文…形成外科や美容外科に関する論文で、医学誌「Plastic and Reconstructive Surgery(PRS)」やその姉妹誌「PRS GO(Plastic and Reconstructive Surgery Global Open)」に掲載される論文
ダウンタイム
施術後〜完成までの生活
腫れ
術後は局所麻酔液の腫れが出ますが、軽度の腫れです。
傷
注射痕がバレないよう、シワの中などから注入します。体質により術後内出血が出る場合があります。
痛み
施術中は麻酔が効いているため、痛みはありません。術後は少し痛みが出るので、痛み止めを処方します。大体1週間程度で、時間の経過と共に痛みは落ち着きます。
完成までの生活
翌日から仕事復帰する方もいらっしゃいますが、手術当日も含めて3日ほどお休みがあったほうが良いでしょう。日常生活にはほぼ支障ありませんが、術後3日間は脂肪を採取した部位を圧迫固定する必要があるので、お仕事によってはすぐの復帰は難しいかもしれません。1週間程度お休みがあればより安心です。
傷痕の完治は、人の創傷治癒期間は通常3~6ヶ月ですので、正確には半年後ですが、手術から1ヶ月で目立たなくなります。
また、腫れが落ちつくまでの間はできるだけ飲酒や運動、長時間の入浴は控えましょう。
ピュアグラフト脂肪注入の施術概要
施術時間 | 約2~3時間 |
---|---|
麻酔 | 局所麻酔 静脈麻酔セット 硬膜外麻酔 |
傷痕 |
術後1~3ヶ月は傷の赤みが気になる場合がある 体質により内出血が出る場合がある |
腫れ | 約1週間 |
通院 | 部位により異なるが、手術後1~3日目と1週間目の2回の通院が必要 |
お薬 | 痛み止め/止血剤/抗生剤 |
シャワー |
当日から可能 注入部位と傷口は濡らさないこと |
入浴 | 抜糸翌日から可能 |
備考 |
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ピュアグラフト脂肪注入のよくある質問
- 痩せていても脂肪が取れますか?
- 注入を希望される部位によって、必要な脂肪の量が異なります。どの部位から脂肪を取りたいのかも含め、一度カウンセリングにお越しいただき、医師とご相談ください。
- 注入した脂肪は将来無くなりますか?
- 脂肪が定着した後は、過激なダイエットなどを行わなければ基本的に注入した脂肪が無くなることはありません。
- レントゲンに写りますか?
- 注入された脂肪は生着すれば身体の組織の一部となるので、レントゲンで元の脂肪組織と注入した脂肪組織を見分けることは難しいですが、小嚢胞が生じた場合はレントゲンに写るので判別できます。
- 脂肪注入後、糸リフトやハイフなど他の施術は受けても大丈夫ですか?
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糸リフトは脂肪注入後、半年~1年後くらい経って落ち着いていれば受けていただいて問題ないと思われます。
ただし、ハイフは脂肪層に作用するため、施術を受けられるとせっかく入れた脂肪が減る可能性があります。脂肪注入後にたるみが気になった場合は、ハイフではなくサーマクールFLXでの治療をおすすめします。
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