
人中短縮術(リップリフト)とは


人中短縮術は、鼻の下を短くし、上唇を持ち上げて口元のバランスを整える手術です。「リップリフト」や「上口唇短縮術」などとも呼ばれます。
鼻下が長いと老けて見えたり面長やサル顔の印象を与えたりしてしまいます。間延びした鼻下を短くして、上口唇を上向きにすることで、顔全体のバランスが整って若々しい印象になります。
生まれつき鼻の下が長い方や、加齢によって鼻下の皮膚が伸びてきた方におすすめの治療です。

- 年々下がってきた上唇を持ち上げたい
- 鼻下の長さが気になる
- 面長やサル顔の印象が気になる
- 口元のバランスを整えたい
鼻下、アゴの黄金バランスは1:2

人中(鼻下)の長さは、アゴの長さと比較して1:2が黄金比と言われ、目安としては、人中の長さが15mm位までが正常、20mm以上で長い印象になります。
また、40代頃からは、口輪筋のたるみによって鼻の下が伸びてきて上唇が薄く見え、老けた印象になってきます。
施術方法

人中短縮術のカウンセリングでは、人中の長さや顔のバランス、シワの状態を考慮して切開ラインのデザインを決定します。
施術では、鼻下の皮膚と(必要に応じて)筋肉を切り取り、人中の皮膚を鼻の付け根ラインへ引き上げて縫合します。
また、当院では縫合を真皮と表皮の2層でそれぞれ行います。そうすることで、傷が綺麗に消え、仕上がりのクオリティが上がります。
傷は、抜糸するまでの間(7日間)は、至近距離では糸が分かりますが、当院では縫合が目立たないように、鼻のすぐ下を半透明の糸で細かく縫合しています。
ドクターのこだわり
人中短縮は「筋肉を切らないと戻る」と言われる事がありますが、実際は、筋肉を切っても戻る人は戻ります。
加齢による筋肉のゆるみがあり、切開したほうが唇が引き上がると判断した場合など、必要に応じて筋肉を切り取ることもありますが、当院では、筋肉を切らなくても人中短縮の効果が持続する術式を採用しています。
その術式は、鼻下の切開ラインだけの引き上げでなく、唇から上を持ち上げるようにして引き上げる事ができるため、より若々しい印象にする事ができます。
人中短縮のデザインはかなり重要なポイントです
人中短縮のデザインによっては、鼻の穴が広がることがあります。当院では、小鼻が広がらない自然な仕上がりになるデザインを探求しています。
人中のCカールも出てより若々しい印象になります。

また、鼻の形に関して、個人差がありますが、鼻柱基部が少し下がる方がいらっしゃいます。一般に鼻下のラインはVの字が綺麗とされているので、鼻柱基部が少し下がることで印象が良くなる方も多いです。

何ミリ切れますか?
ガミースマイルにはなりませんか?
口が閉じなくなりませんか?
もともと歯茎が見えやすい傾向の方は、人中短縮を行うことで、更に歯茎が見えやすくなってしまう可能性があります。ただ、実際の手術後に、「ガミースマイルになった」と言われる方はほとんどいらっしゃいません。
また、よくあるのが「何ミリ切れますか?」という相談です。切開ラインが大きいと当然ガミースマイルのリスクも上がります。
さらに、例えば8mmも切開するとなれば、鼻下は台形をしていますので、切開ラインの上下で辻褄が合いにくくなって不自然になってしまいます。当院では、自然なデザインを心がけているため、切開はMAX6mmまでとしています。心配な方はカウンセリングでご相談ください。
人中短縮術のデザインと縫合

デザイン
鼻下の距離は20mmでした。患者様のご希望も伺い、最大皮膚切除幅は6mmでデザインしました。
デザインは患者様の状態に適したものとし、傷痕が目立たなくなるよう心がけています。

縫合
血液が滲むと黒っぽく見えますが、半透明な糸で丁寧に縫合します。表面の見えている縫合だけでなく、表面から見えない埋没縫合もかなり細かく行っています。
人中短縮術のダウンタイムについて
施術後~完成までの生活

腫れ
人中短縮術(リップリフト)は、術後1ヶ月程度、傷痕の赤みや腫れが目立ちやすいですが、徐々に落ち着きます。
ただし、飲酒や運動、長時間の入浴は腫れが引きにくくなるので、腫れ等が続いている間は控えましょう。
傷
傷は、抜糸するまでの間(7日間)は、至近距離では糸が分かりますが、当院では縫合が目立たないように、半透明の糸を使用し、細かな縫合をしています。
また、抜糸までに傷に感染が起こると傷の治りが悪くなります。鼻をかんだり、洗顔の際には、術後1ヶ月までは力を加えず、優しくふきとるようにしてください。メイクもなるべく抜糸の翌日まで控えましょう。
痛み
施術中は麻酔が効いているため痛みはありませんが、麻酔が切れた後は転んで怪我をした時のような痛みがしばらくあります。痛み止めを処方しますので、じきに落ち着きます。
また、3ヶ月程度は少し笑いにくい状態になります。
完成までの生活
人の創傷治癒期間は通常3~6ヶ月ですので、本当の完成は半年後ですが、腫れも少なく、丁寧に縫合しますので、手術から1週間~1ヶ月で大まかな完成像が分かります。
術後1ヶ月は、傷痕の赤みや硬さが目立ちやすいですが、最終的にきれいに治ることが予想されます。腫れや傷が落ち着いて、抜糸を行った後は通常の生活に戻れます。
おすすめ併用施術
もともと口角が下がってへの字口気味の方は、人中短縮のみの場合への字口が助長されてしまう事があるため、「口角挙上(スマイルリフト)」の併用をおすすめしています。最近は、立体感のあるリップラインをつくる「M字リップ 切開法」も合わせて、3施術同時に受けられる方も増えています。
人中短縮術の症例写真
Before
After
貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ) + 人中短縮術(リップリフト) 30代女性
鼻下の距離が長いことを気にされており、短くされたいとのことでした。鼻下とアゴの長さと比較すると、鼻下の距離はもう少し短い方がバランスが良いと思われました。また、鼻翼基部が凹んでいたり、ほうれい線が深かったりすると、口先が出ているように見えてしまいます。
鼻下の長さを「人中短縮術(リップリフト)」で、口元の突出感を「貴族手術(鼻翼基部プロテーゼ)」で、改善を図ることになりました。皮膚が薄い方でしたので、丁寧な手術操作が要求されます。
術後、鼻下の距離が短くなり、鼻翼基部の凹みが浅くなりました。「Cカール」も出来て、口元の印象が良くなりました。傷痕も徐々に目立たなくなって来ました。
施術概要 | 鼻翼基部(小鼻の付け根)にシリコン製のプロテーゼを挿入して、鼻の陥没が原因のほうれい線や口元の突出を改善する施術と、鼻の下を短くし、上唇を持ち上げて口元のバランスを整える施術の複合施術です。 |
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施術の副作用(リスク) | 腫れ(腫脹)、皮下出血、感染、痛み、熱感、引きつれ、神経障害を感じることがあります。 |
施術の金額 | 550,000円 |
Before
After
人中短縮術(リップリフト) 20代女性
人中短縮は、鼻下の距離が長い方の場合、顔の印象が引き締まって良くなる方が多いです。こちらのモニター様は、鼻下の距離は17mmでした。今回の最大皮膚切除幅は4.5mmです。それほど長くはないですが、アゴの長さと比較すると、鼻下の距離はもう少し短い方が口元のバランスが良くなると思いました。
術後、鼻下の距離は、もともとすごく長い訳ではありませんが、短くなったことで、口元の印象がとても良くなりました。上口唇や小鼻の変形も最小限に抑えるように工夫して手術を行っています。
傷痕がかなり目立たなくなって来ています。ノーメイクでこの感じなので、メイクするとまずバレません。
施術概要 | 鼻の下を短くし、上唇を持ち上げて口元のバランスを整える手術です。 |
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施術の副作用(リスク) | 腫れ(腫脹)、皮下出血、感染、痛み、左右差、傷痕、術後しばらく違和感を感じることがあります。 |
施術の金額 | 300,000円 |
Before
After
口角挙上(スマイルリフト)+人中短縮術(リップリフト) 30代女性
鼻の下の距離は17mmとそれほど長くはなかったのですが、顔がとても小さく、アゴの長さが短かったため、手術適応があると判断しました。
今回は、アゴの長さを考えて、最大皮膚切除幅は4mmにしました。皮膚が薄い方でしたので、丁寧な縫合が要求されます。
「への字」だった口の形が、「微笑んだ」口元に近づいています。傷の治りは、経過良好です。鼻下の距離が短くなり、人中がはっきりしてきました。
施術概要 | 唇の両端の皮膚を切開し、口角を持ち上げるようにして縫い縮める施術と、鼻の下を短くし、上唇を持ち上げて口元のバランスを整える手術です。 |
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施術の副作用(リスク) | 腫れ(腫脹)、皮下出血、感染、痛み、熱感、引きつれを感じることがあります。 |
施術の金額 | 550,000円 |
Before
After
M字リップ 切開法+人中短縮術+口角挙上 20代女性
症例は20代女性です。上口唇が薄いこと、鼻下の長さ、口角の下がりを気にされていました。上口唇がのっぺりした印象なので、メリハリを付けていきます。
今回のM字リップ 切開法は、中央の上唇結節に真皮脂肪を移植し、両端には脂肪注入を行ってボリュームを出しています。上口唇をただ薄くするだけでなく、形が整うので、需要のある手術です。さらに、口角挙上で口角を上げて、微笑む口唇の形を目指したいと思います。
人中短縮は、もとの鼻下の距離が19㎜で、最大皮膚切除幅を6㎜としました。鼻下の距離が短くなると、顔が引き締まった印象になります。
術後、上口唇の形がM字に変化しています。真皮脂肪の定着も良さそうです。鼻下の距離が短くなり、口角があがって引き締まった印象になりました。傷痕も目立ちにくくなりました。
施術概要 | 上口唇の下側(粘膜部)から余分な組織を取り除いて縫合し、上口唇をM字型に整える施術と、唇の両端の皮膚を切開して口角を持ち上げるようにして縫い縮める施術と、鼻の下を短くして上唇を持ち上げて口元のバランスを整える手術です。 |
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施術の副作用(リスク) | 腫れ(腫脹)、皮下出血、感染、痛み、熱感、引きつれを感じることがあります。 |
施術の金額 | 770,000円~970,000円 |
Before
After
人中短縮術(リップリフト) 20代女性
鼻の下の距離が長いことを気にされており、短くされたいとのことでした。鼻下の距離17mmは長くはないですが、アゴの長さと比較すると、短い方が口元のバランスが良くなると思いました。
4年前に、小鼻縮小と鼻中隔延長を受けられたとのこと。一度手術操作を行っている場所の手術は、修正手術と変わらないので難易度が高くなり、丁寧な手術操作が要求されます。
術後、鼻下とアゴの長さの比率が1:2に近づいて、バランスがとても良くなり、引き締まった口元になりました。小鼻の変形はほとんど認めません。傷はこれから目立たなくなっていきます。
施術概要 | 鼻の下を短くし、上唇を持ち上げて口元のバランスを整える手術です。 |
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施術の副作用(リスク) | 腫れ(腫脹)、皮下出血、感染、痛み、左右差、傷痕、術後しばらく違和感を感じることがあります。 |
施術の金額 | 300,000円 |
人中短縮術の施術概要
施術時間 | 約1時間 |
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麻酔 | 局所麻酔 静脈麻酔セット |
傷跡 | 数ヶ月~半年程度で目立たなくなる |
腫れ | 数日~1週間 |
通院 | 抜糸のため、7日後に1回 |
お薬 | 痛み止め/止血剤/抗生剤 |
メイク | 当日から可能だが、手術部位は避けること |
シャワー | 当日から可能 鼻が濡れないよう注意 |
入浴 | 抜糸翌日から可能 |
備考 | 抜糸までの間は、鼻の下を伸ばさないようにご注意ください。 |
人中短縮術のよくある質問
- 痛みや腫れが心配です。
- 施術は点滴による静脈麻酔で、眠った状態で行います。痛みやにおいを感じず、ストレスなく受けることができます。
術後の腫れは翌日がピークになり、数日~1週間程度で落ち着いていきます。内出血が起こった場合は2週間ほどでひいていきます。術後の痛みは2〜3日出ます。痛み止め、抗生剤を処方しますので、必ず服用してください。また、3ヶ月程度は少し笑いにくい状態になります。 - 傷口は分からなくなりますか?
- 傷が目立たなくなるには、最低でも数ヶ月〜半年くらいかかります。また、切開範囲が広かったり、ケロイド体質の方は切開部分が赤く盛り上がる場合があります。
- 術後に鼻をかんでも大丈夫ですか?
- 手術部位へ強い刺激が加わると、傷が開いたり、傷の治りが悪くなります。術後1ヶ月までは力を加えず、優しくふきとるようにしてください。
- 鼻の施術も検討しているのですが、同時に行った方がいいですか?
- 将来的に小鼻縮小をご検討の方は、人中短縮を先に行って、6ヶ月程度期間をあけてから受けられた方が仕上がりが良いように思います。鼻筋や鼻尖縮小(鼻尖形成)なら、術式にもよりますが、人中短縮と同時にお受けいただいても問題ないと思われます。
- 以前に小鼻の施術を受けていても人中短縮術は可能ですか?
- 術後の経過によります。場合によってはできないこともありますが、個々で違いますので、詳しくはカウンセリングをお受けください。
- 歯科矯正中ですが、治療は受けられますか?
- 手術自体はできますが、矯正中は鼻下が正常時と違う状態にありますので、歯科矯正が終わってからの施術をおすすめいたします。
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