目の下は、顔の中でも特に皮膚が薄く、たるみがちな部分です。目の下がたるんでいると一気に老けた印象になるため、気になってしまいますよね。それでは、目の下はなぜたるむのでしょうか?目の下のたるみの原因となっているものを以下に紹介していきます。

 目の下のたるみの原因① 眼輪筋や筋管形成能力の衰え

眼球の周りには「眼輪筋」という筋肉があり、この眼輪筋が骨の代わりに眼球や目の周りの脂肪を支えています。この眼輪筋は徐々に衰えていきます。なぜなら、眼輪筋を作り出す「筋管形成能力」が年とともに低下していくからです。筋管形成能力が低下して眼輪筋が衰えると、脂肪を支えることができなくなり、落ちてきた脂肪は目の下のたるみとなって現れます。

 衰える原因① 加齢

上述のように、眼輪筋を作り出す筋管形成能力は年を重ねるにつれて衰えていきます。つまり、加齢による眼輪筋の衰えは、程度の差はあれど誰にでも起こり得ることなのです。完全に回避することは難しいですが、下記で紹介していく原因に対処することで抑制をすることはできます。

 衰える原因② 無表情

眼輪筋は、他の筋肉と同じように使わないと衰えていきます。普段表情が乏しい人は、眼輪筋をあまり使えていないかもしれません。そうなると、表情が豊かな人よりも早く目の下ににたるみが生じてしまう可能性が高いです。普段表情が豊かではないと自覚している人は、眼輪筋を鍛えるエクササイズに取り組んでみましょう

 目の下のたるみの原因② 肌のハリを保つ組織の減少

肌のハリは、肌内部のコラーゲンやエラスチン等の組織の働きによって保たれています。それらの組織は、以下のような原因により失われていきます。肌のハリが失われると、しぼんだ水風船のように余った皮膚がたるみとして現れてしまうのです。

 減少の原因① 加齢

肌のハリを保つ組織は、20歳をピークに減少していくということがわかっています。つまり、誰もが加齢によって肌のハリを失ってしまうと言えます。少しでもハリを保つ組織の減少を抑えるためには、下記であげる原因について見なおすことが大切です。

 減少の原因② 間違ったスキンケア

肌の乾燥が進んでしまうと、ハリがどんどん失われていきます。なぜなら、肌表面が乾燥すると角質がはがれやすくなり、はがれた角質の隙間から水分が蒸発してしまうからです。
クレンジングや洗顔時はなるべく肌を擦らないようにし、洗顔後は入念に保湿をしましょう。保湿効果の高いセラミド入りのスキンケア用品がオススメです。目の下は皮脂腺が少なく特に乾燥しがちな部分なので、アイクリーム等の目元専用のスキンケア用品を使って丁寧に保湿をしてみてください。

 減少の原因③ 生活習慣の乱れ

睡眠や食事の質も、ハリの減少に大きく関わっています。肌のハリを作る成長ホルモンは、良質な睡眠中に作られます。さらに、新陳代謝も活性化させてくれます。そのため、睡眠の質が悪いと肌のターンオーバーが上手くいかず、ハリがなくなって目の下もたるんできてしまいます。また、肌のハリには食事の質も大切です。添加物や脂質の多い食事は、「活性酸素」を生み出します。「活性酸素」は肌のハリを保つコラーゲンを硬化させるので、摂りすぎないように気を付けましょう。

 目の下のたるみの原因③ 血行不良

血の巡りが悪いと体全体がむくみ、目の下のたるみとなって現れます。また、血行不良は青くまの原因でもあります。青くまができると目の下に影ができ、よりたるみが強調されてしまいます。

 血行不良の原因① スマホやパソコンの見過ぎ

スマホやパソコンを集中して見ていると、姿勢を変える回数が少なくなります。長時間同じ姿勢のままでいると、当然血の巡りが悪くなってしまいます。スマホやパソコンを長時間見るときは、意識して姿勢を変えたり定期的にストレッチをするようにしましょう。また、画面に集中しているとまばたきをする回数が減って眼輪筋が凝るので、眼輪筋の衰えの原因にもなります。

 血行不良の原因② 体の冷え

体が冷えると、血液の流れが滞ってしまいます。目元の血行不良には、体全体をあたためるだけでなく、アイマスクや蒸しタオルを使って目元も温めるようにすると効果的です。

まとめ

目の下のたるみには様々な原因があることがわかりました。加齢を止めることはできませんが、食事やスキンケア等で抑制したり補うことはできます。まずは目の下のたるみの原因を特定し、できることから取り組んでみましょう。