自分の脂肪を使った豊胸術である「脂肪注入」手術。自分の体から採取した脂肪を使うため異物反応がなく安全とされている施術です。安全に豊胸したいと考えている人は、一度はこの施術について考えてみたことがあるかと思います。
脂肪注入は、自分に一定量の脂肪がある前提の豊胸術になります。では、やせ型の人は、脂肪注入ができない施術でしょうか。
今回は、やせ型の人でも自分の脂肪で脂肪注入できるのか、体型に合った豊胸手術とは何かについてご紹介します。
やせ型でも自分の脂肪で豊胸できる?
端的にお伝えすると、脂肪豊胸は痩せている人には不向きな施術方法です。
痩せているかどうかの指標として、BMIという体格指数があります。
BMIは、以下の数式によって割り出すことができます。
【体重kg÷身長m÷身長m=BMI】
例えば、身長160cmで体重が58kgの人は、「58÷1.6÷1.6≒22.7」となります。
この数値が18.5より低い場合は「痩せている」と判断されます。(ちなみに、理想的なBMIは22と言われています。)
まずはこの数値を指標としてみてください。
ただし、この数値はあくまでも指標です。低くても体の脂肪の付き方によっては脂肪採取することもできますし、逆の場合もあります。自分で判断することは難しいため、一度医師の診察が必要です。
やせ型の人が脂肪で豊胸をする際の注意点
やせ型でも脂肪豊胸ができると判断されても、一般的な普通体型と比べて注意点が多いのも事実です。やせ型だからこそ注意しなければいけないこと、デメリットを踏まえて脂肪注入を検討するようにしましょう。
ここでは、やせ型の人の脂肪を使った豊胸の注意点についてまとめました。
脂肪がたくさん取れない可能性がある
やせ型の人は、脂肪が想定通りに取れない可能性があります。安全に吸引できる脂肪が少なく豊胸が期待通りにできないこともあります。
大幅なバストアップは目指しておらず、自然で少し大きなバストアップを望んでいる場合には効果があるでしょう。
吸引部分が凸凹になる可能性がある
脂肪層が薄い層から脂肪を取ると、筋肉などの組織が目立ち凸凹してしまうことがあります。
医師の技術や見極めで決定する部分ですので、脂肪吸引が上手な医者ややせ型の脂肪を使った豊胸を多く行っている医者を探し、適切な施術を行ってもらうようにしましょう。
脂肪を取り過ぎた場合のリスク
体内の脂肪を取りすぎると、様々なリスクが伴います。上記で説明したような見た目のトラブルだけではなく、健康にも大きな影響を及ぼします。
脂肪細胞は一度取り除くと二度と戻らない組織です。医師としっかりカウンセリングを行い、手術を受けるようにしてください。
やせ型の人にもおすすめの、脂肪以外の豊胸術
上記では、やせ型の人にも脂肪豊胸の可能性があることをお伝えしましたが、体のリスクやデメリットを考慮し、他の治療を選択することをお勧めします。脂肪注入以外にもできるやせ型の人におすすめの豊胸術をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
インプラント豊胸
インプラント豊胸は、人口乳腺をわきの下から挿入しバストアップする治療法です。切開して挿入するため、今より2カップ以上の大幅なバストアップをしたい方におすすめです。
手術時間:1時間程度
入院:必要なし
麻酔:全身麻酔
ダウンタイム:1週間から2週間
傷跡:わきの下あるいは乳房の下に4㎝程度
・大幅なサイズアップが可能(2カップ以上)
・半永久的に持続する
・体系が変わると(特に痩せた場合)不自然な形になることがある
ヒアルロン酸注入豊胸
ヒアルロン酸注入は、注射を使って胸にヒアルロン酸を注入しバストアップを行う方法です。身体に吸収されるヒアルロン酸を使用するため、安全性を重視したい方におすすめです。
手術時間:約30分
入院:必要なし
麻酔:局所麻酔
ダウンタイム:1週間から2週間
傷跡:ほとんどなし(注射の跡程度)
・身体に傷がつかない
・好きな大きさに簡単に変更できる
・局所的なバランスが整えられる
・時間経過で体内に吸収される(永続的なバストアップが望めない)
・一定以上サイズアップできない
まとめ
やせ型の人でも脂肪注入が行える可能性はありますが、思った効果を得られない可能性があることを知っていただけたと思います。
脂肪注入は自分の組織を使用する点で安全性が高いですが、同時に脂肪が必要です。無理に治療して失敗しないためにも、この記事を参考に様々な治療に目を向け医師と相談してみてください。