表在性筋膜(SMAS)

ひょうざいせいきんまく(すます)

顔の皮膚の下に存在する、表情筋の筋膜のこと。SMAS(スマス)と言う。
側頭部~おでこ~こめかみ~頬~首と、頭から首まで連続して存在している。

表在性筋膜は真皮層の下、皮下組織と表情筋の間にあり、皮膚を支える土台のような役割を行っている。

表在性筋膜は、年齢とともに緩んでくる。この緩みが、顔のたるみの原因の一つである。
そのことから、表在性筋膜を引き上げることで、リフトアップ効果がもたらされると考えられている。

表在性筋膜の引き上げには、
・表在性筋膜を切って引き上げる(切るフェイスリフト)
・コグ(棘)を表在性筋膜に引っ掛けて引き上げる(糸リフト)
・SMAS筋膜に超音波を届け、ダイレクトに照射する(HIFU)
などの方法がある。

効き目の高さは、
1、切るリフト
2、糸リフト
3、HIFU
となる。
効き目の高い「切るリフト」が、万人にとっての一番良いリフトアップ術になるとは限らない。
SMAS筋膜のたるみの大きさや年齢などを考慮し、医師と相談して慎重に決める必要がある。