マジックニードル

まじっくにーどる

マジックニードルとは、ヒアルロン酸や脂肪溶解注射などの注入治療時に使用する特殊な針のこと。

「鋭針」と「鈍針」の二種類の針を1セットで使用する。
鋭針は長さが11mmと短く、先が尖っている。
鈍針は長さが37mmあり、先が丸まっている。鈍針の方は「マイクロカニューレ」とも呼ばれる。

使い方は、まず鋭針で真皮層まで穴を開ける。そしてその穴から鈍針を通し、必要な箇所に注入を行う。

鈍針の針の先には1mm幅の広い穴が開いており、ここから液体を出す仕組みになっている。

穴が広いため、1度で広範囲に薬剤を行き渡らせられるメリットがある。

鋭針で穴を開ける際に痛みが生じるが、鋭針を使用するのは一度だけで、その後は穴を起点として鈍針の角度を変えながら何度も挿入できるため、1回の痛みで複数個所の注入が行える。

また、普通の針(鋭針)は血管を傷つけ出血する可能性もあるが、鈍針は針の先が丸まっているため、血管を傷つけることなく目的の場所まで針を到達させることができる。