こんばんは。

新宿ラクル美容外科クリニックの山本厚志です。


前回のコラムでは、素材の違いについてお話ししました。

今回は、もう一段階踏み込み、

「ずれ」「小鼻の広がり」「笑ったときの浮き」について、

構造の観点からお伝えします。

貴族手術は、見た目以上に“解剖学的な理解”が重要な施術です。


 

貴族手術のカウンセリングで最も多い質問は、この3つです。

  1. プロテーゼはずれませんか?

  2. 小鼻は広がりませんか?

  3. 笑った時に浮きませんか?

答えは、挿入層で決まると考えています。


■ 骨膜下に入れるということ

鼻翼基部の骨の表面には「骨膜」という強い膜があります。

この骨膜を丁寧に剥離し、ポケットを作り、その中にプロテーゼを挿入します。

骨膜を剥がす作業は、実はかなり力が必要です。

柔らかいシリコンプロテーゼがその層を押し破って移動することは、構造上かなり難しいと考えられます。

■ 皮下に入った場合との違い

皮下に入ってしまうと、

・外側へずれやすい

・小鼻が引っ張られやすい

・笑った時に浮く可能性がある

といった現象が起こり得ます。

骨膜下に入れることで、

上唇鼻翼挙筋や上唇挙筋の“奥側”にプロテーゼが位置するため、

笑っても浮き上がることはありません。

もちろん個人差はありますが、

層を守ることで多くの問題は予防可能です。


■ サイズはどう決めているのか?

術前写真だけで決めているわけではありません。

・実際に骨膜下スペースを作成

・鼻腔底の骨カーブを確認

・触診

・術前デザイン

これらを総合して最終決定します。

当院では厚さ3mm~8mmまで各種用意しており、

日本人女性では5mm前後になることが多い印象です。

左右の骨の形が異なる場合は、

左右で異なる厚みを使用することもあります。



貴族手術における「ずれ」「小鼻の広がり」「笑ったときの浮き」は、

偶然ではなく、構造によって説明できる現象です。

どの層に挿入されているのか。

どのようにポケットが作られているのか。

そこまで理解して施術を選択すれば、不安は大きく減ります。

手術は素材だけでなく、解剖学的な精度が結果を左右します。

次回は、「後悔しないために見るべきポイント」についてお話しします。




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