ハイドロキノン

はいどろきのん

ハイドロキノンとは、美白成分のある天然成分の一種。

コーヒーやブルーベリー、麦芽などに含まれている。

ハイドロキノンの作用

ハイドロキノンには肌の酸化を防ぐ作用がある。

・メラニンを生成する「チロシナーゼ」の抑制

・メラニン色素を作る「メラノサイト」の減少

二つの作用をもって、シミを薄くする働きがある。

いま肌に出ているシミも、シミの予備軍にも効果を発揮する。

ハイドロキノンの適応

ハイドロキノンは、肌の表面近くにあるシミに対して効果的を発揮する。

・日焼けによる色素沈着

・肝斑

・老人性のシミ

に効果があるが、肌の奥にあるシミには効果を感じにくい。

そばかすについては、紫外線の影響で濃くなった色を薄くすることはできるが、遺伝による原因が大きいためそばかす自体を消滅させることは難しい。

市販薬と医療薬の違い

ハイドロキノンが配合された化粧品は、2001年に薬事法の規制緩和により、化粧品にハイドロキノンの使用が許されたことで、多くの商品が販売されるようになった。

ハイドロキノンは肌への刺激が強いため、市販品の含有量は2%までの規制がある。

それ以上の含有量を望む場合は、医師の処方が必要になる。

処方薬では4%~6%程度となるが、含有量が多い分、肌への刺激が強くなるため、赤みや痒みが出やすくなる。

副作用について

肌への刺激が強いため、皮むけ、赤み、かぶれ、痒みが出ることがある。

また、含有量の高いハイドロキノンを使用すると、肌が漂白され白くなることがある。

ハイドロキノンを塗った肌は紫外線に敏感になっているため、紫外線が強い時期は日中の塗布を避けるか、日焼け止めでの対策が必要である。