切らずにたるみとシワが改善できるミラクルリフトとは?

ミラクルリフトは美容大国韓国のDr.Wooが開発したメスを使わないフェイスリフトです。
その効果はDr.Wooの1000例以上の手術回数からも証明されており、その安定した効果は糸を使ったフェイスリフトの中でも評価が高く持続期間が長いといわれています。

ミラクルリフトは長さ40㎝ほどの専用糸を皮下に通して皮下組織を引き上げることでフェイスアップ効果を発揮します。

使用する糸は皮下でも溶けないポリプロピレン製の特殊糸で、糸の表面にはギザギザがらせん状に特殊加工されています。

この糸でたるんだ部分の皮下組織をシッカリとホールドし、頭皮やこめかみの部分の皮下組織や浅側頭筋膜で固定することで、そのひきあげ効果と長い持続期間を実現できるのです。

ミントリフト

ミラクルリフトの特徴と施術法

ミラクルリフトの特徴

ミラクルリフトの特徴は下記の2つです。


  1. 美肌効果
  2. たるみ改善

埋め込んだ糸を異物として排除しようとする免疫反応と、その際に傷ついた傷を治そうとする創傷治癒が働くことによって美肌に欠かせないコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生成する線維芽細胞を刺激して、その働きを活性化させます。

これは韓国式美容針(ショッピングリフト)と言われるリードファインリフトと同様な効果です。
リードファインは短めの溶ける糸を挿入していくのですが、ミラクルリフトで使用している糸はリードファインリフトと違い溶けないため、線維芽細胞を刺激し続ける時間も長く美肌成分を長期間生成することが可能です。

さらにミラクルリフトでは長めの糸で引き上げる効果も重なるため、たるみの改善にダイレクトに作用します。
ギザギザ(棘、突起、コグ)がらせん状に特殊加工された糸がたるんだ皮下組織をシッカリと引っ掛けて持ち上げるのです。

その効果は強力で、フェイスアップ効果と共にたるみがとれると小顔効果も発揮します。

ミラクルリフトの施術法

施術時間は20-30分ほどで、局所麻酔を使用して行われます。
施術中に笑気麻酔を使用するのが一般的です。

また、恐怖心が強い場合には静脈麻酔を行って眠っている間に行うクリニックもあります。

メスを使わない切らない施術ですので基本的に術後の傷は針の痕だけです。

ミントリフト

図のように、こめかみから頬や口元にむけて針を刺します。
もちろん麻酔をしてから行いますので術中の痛みはありません。

糸を針で通してくる単純な施術で、針痕が頬と髪の毛の中に複数個所できます。
傷が残らず、ダウンタイムはほとんどないので連休がとれなくても可能な施術です。

ミラクルリフトのデメリットと失敗例

ミラクルリフトはシッカリとしたリフトアップ効果が特徴ですが、これがえってデメリットとなることもあります。
使用する糸には伸縮性がなく、引き連れや違和感を強く感じるケースがあります。

また側頭部(顎を動かす筋肉もある)で糸を固定するため、食事時に強い痛みを感じることも多く、この点に関しては伸縮性のある糸を使ったスプリングスレッドリフトの方が優れていると言われています。
もちろん痛みは時間とともに改善します。

失敗例

この施術法でよく聞く失敗例はいくつかあります。


  • 糸が透けて見える(極端に皮膚の浅い部分を通らせていれると糸の青い部分がやや透けて見えることもあります。)
  • 引きつり感があり、笑顔が不自然
  • 効果がないもしくは元にもどった

針を刺すだけの簡単な施術ですが、どこにどのくらいの深さで通すのか技術やデザイン、無理な引き上げによってこれらのことが起こります。
これら失敗例は施術経験が浅く、扱う症例数が少ない医師が施術すると起こります。

ミラクルリフトの効果や仕上がりは担当医師の技術力によって大きく左右されるので、治療経験が多く、技術力の高い医師に治療してもらうことが重要になってきます。

ダウンタイム

ミラクルリフトのダウンタイムはほとんどないと言われていますが、中には腫れや内出血が出たりする方もいます。

腫れた場合は2-3日、長くても1週間ほどで引きます。
内出血ははっきりしたあざのようになるというよりは、黄色がかったような色になります。
この場合も1-2週間で消えます。

基本的に傷口は針穴だけですからシャワーやメイクは当日から可能で、洗顔ももちろんOKです。

見えませんが髪の毛の中にも針穴があり、細菌が入りやすいので清潔にしておく必要はあります。
当日は頭を洗わないように指示されることもありますが、逆に清潔にした方が良いという考えもあります。

治療部位のマッサージははやくに行うと糸のひっかかりがとれたり挿入部の痛みを感じることもあるため1ヵ月程度は避けるようにしましょう。

後遺症

ミラクルリフトは体に負担の少ない施術法ですから、重篤な後遺症は報告されていませんがしいて言えば糸が透けて見えたり、嚙むときに痛みを感じたりなどがあげられます。

やはり一番問題になりやすいのは側頭部で固定することで、表情筋や咬筋(噛む筋肉)が動かされるたびに糸に強い負荷がかかり、強い痛みを発生させてしまう点でしょう。
また目の近くを糸が通ると目が引きつれて表情が変わって見えてしまうこともあります。

これは糸の引っ張り具合の調整にもよるので、痛みが強い場合はすぐに担当医師に相談するようにしてください。

ミラクルリフトの価格帯

使用する糸の本数によっても費用は変わってきますが、1本5万円程度が一般的な価格となっています。
一般的な治療の場合、10本程度の糸を利用することになりますが、クリニックの価格設定では1本単位ではなく、2本、4本、6本、8本、10本とセット価格が設定されていること多いです。

1本当たりの一般的な価格を目安にして、価格の確認をするようにしましょう。
またクリニックによってはモニター料金を設定しているところもあるので、これらを利用すればお得に施術を受けることも可能です。

まとめ

ミラクルリフトはシッカリとしたフェイスアップ効果と、線維芽細胞を刺激することによる美肌効果が得られるメリットがありますが、伸縮性のない糸を側頭部に固定させるため、痛みや引きつりなどのデメリットが現れるケースも少なくありません。

これらは担当医師の技術力によって改善できるので、ミラクルリフトを受ける際は技術力の高いシッカリとしたクリニック選びが重要なポイントとなってきます。

よくある質問

持続期間はどのくらいですか
ミラクルリフトは溶けない糸ですが、生体反応によって異物と認識された糸はコラーゲンなどの線維組織で覆われてしまいます。
これこそがコラーゲンを増やす効果なのですが、線維組織で覆いつくされればそれ以上は増えません。
またコグとよばれるトゲで引き上げますが、これも線維化が進めばゆるみます。
そして何よりも老化を止めたわけではありませんから、皮膚のたるみは進行していきます。

施術を受ける人は数年で再度気になる部分に追加したりしてメンテナンスしているというのが実態です。

切るリフトアップも永遠に効果を発揮するわけではありません。
こちらもメンテナンスで再手術する方もいることを考えれば、いかにダウンタイムなく簡易な施術でリフトアップできるかがミラクルリフトの魅力と言えます。

施術には何本くらいの糸があれば良いの?
施術時に使用する糸はその人のたるみ具合やどこを引き上げたいかによって変わってきます。
当然少ない本数では引き上げる部位が限定されますし、元に戻るリスク、不自然に力がかかってしまうなどがありますから両方で8-10本程度を挿入することが多いと思います。