リードファインリフトとは -美容鍼のような手軽さで効果も実感できる!-

リードファインリフトは韓国式美容針(ショッピングリフト)のひとつで、肌のハリと弾力を高める効果があります。
糸を使ったフェイスアップ方法にはスプリングスレッドリフトをはじめとするスレッドリフトが有名ですが、リードファインリフトはこれらとは全く違ったアプローチで効果を発揮します。

いわゆる糸によるリフトアップは、頭皮から引き上げたい箇所に糸を挿入する方法で以下のようなイメージの施術です。

糸のリフトアップ
<一般的な糸によるリフトアップのイメージ>

この一般的な糸のリフトアップは糸に付いたコグ(棘、突起)で物理的にたるみを引き上げています。

一方でリードファインリフトでは目的とする部位に10本-数十本程度の髪の毛より細い微細な線維を挿入してくる方法です。
そしてこのリードファインリフトの糸には引き上げるような施術イメージもなければ、糸のリフトアップで特徴とされるコグ(棘、突起)がまったくありません。

リードファインリフト
<リードファインリフトのイメージ>

それでは「どうやって効果を発揮するの?」となるところですが、このリードファインリフトの美肌効果を生み出すメカニズムは挿入した糸によって真皮層にある線維芽細胞などを刺激することでハリと弾力を高めます。

皮膚構造とたるみ

たるみ、引き締めなどに使用される美容皮膚科のレーザー治療では真皮や皮下に届く波長やラジオ波を用いて皮膚表面ではなく皮膚の深い部分にエネルギーを伝えて線維組織を刺激します。

美容皮膚科のたるみ治療
リードファインはこれを物理的に行うわけです。

アイちゃんアイちゃん

つまり美容外科の施術というよりは美容皮膚科のレーザー治療に近いイメージなんだね。

リードファインリフトの特徴と施術法

ドクタードクター

リードファインリフトのイメージが分かったところで特徴や施術方法について解説していきましょう!

リードファインリフトの特徴

リードファインリフトの特徴は下記の2つです。


  1. 挿入した極細の糸が真皮を刺激して線維組織を増やす
  2. 挿入した糸は徐々に溶けて体内に吸収される

 

挿入した糸が真皮層にある線維芽細胞を刺激します。
線維芽細胞はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など、健康な肌を形成するのに欠かせない成分を作り出す土台となる細胞です。
活性化することでこれら美容成分の産生が活発になりハリと弾力のあるみずみずしい肌を維持します。

リードファインリフトはこの作用を挿入した糸によって発生しているのです。
(一般に、皮下に異物が侵入すると線維組織で覆うように細胞は活性化するという人間の生理的現象を活かした方法です。しかもその糸は溶けていくので結果的に線維組織を作り出す方向に作用するのです。)

また、使用する糸は医療現場で縫合糸として利用されている素材でできており、その実績からも安全性は高く、徐々に溶けて体内に吸収されます。

リードファインリフトの施術法

リードファインリフト

施術法は簡単です。
気になる顔のたるみ具合を確認し、糸を挿入する場所を決定し、そこに針を刺して抜くだけで糸が挿入されます。

針はヒアルロン酸やボトックスを打つときに使用する針の太さとほぼ変わりません。
これまで何らかの注入をしたことがある方であれば問題なく施術可能かと思います。

麻酔も表面麻酔だけでできますし、恐怖心が強ければ笑気を使用することが多いでしょう。
リードファインリフトの施術時間は糸の本数にもよりますが10-20分程度で完了し、術後の腫れもほとんどなく直ぐにメイクをすることもできます。

リードファインリフトのデメリット

リードファインリフトは施術によるダウンタイムも短く、体に負担のかからないリフトアップ方法ですので美容初心者の方でも手軽に行いやすい施術ではあります。
しかしデメリットと呼べるのが効果を実感しにくいときがあることと定期的な施術が必要な点です。

いわゆる糸のリフトアップのように引き上げるイメージではなく、リードファインリフトは線維芽細胞を刺激してコラーゲンなどの線維を増やす方法ですから肌質の改善をメインとした若返り方法です。
もちろんたるみも改善はしますが、いわゆるリフトアップのイメージとは遠いかもしれません。

肌質の改善においては効果の実感は大きいですが、リフトアップの観点からはわかりにくいこともあります。

また糸は吸収される素材なため、一度施術を行えば一生線維芽細胞が刺激され続けるわけでもありません(逆に、溶けない糸であっても周囲が線維組織で囲まれてカプセル化されてしまえば線維は増えなくなるのでしょうが・・・。)
老化をとめることもできませんので、たるみや肌質の劣化が目立てば再度施術の必要性はでてきます。

リードファインリフトの注意点

それではリードファインリフトの注意点を説明しましょう。

失敗

比較的簡単な施術で基本的に失敗と言えるような失敗はありません。
しいてあげるなら施術後に皮膚から糸の一部が出ていたり、効果が感じにくいなどがあるでしょうか。

リフトアップのような引き上げ作用のみを期待すれば効果は感じにくくなるでしょう。
美容皮膚科のイメージでの施術になります。

単純な施術ですので技術による差は出にくいとは思いますが、施術時間や針を刺入時の痛みには差がでるでしょう。

ダウンタイム

先ほども申しましたがリードファインリフトは体に負担が少ない施術です。
ボトックスやヒアルロン酸の延長のようなイメージです。

よってダウンタイムはほとんど気にならず、傷跡も全くと言っていいほど残りません。
施術後すぐのメイクも可能で、昼休みの間に受けることもできるほどダウンタイムが気にならないので、日中に仕事を持つ方にもおススメのリフトアップ法と言えます。

後遺症

髪の毛より細い糸で皮膚の浅い部分に挿入する施術です。
糸は吸収もされていきますし基本的に後遺症を残すようなことはないと考えてよいでしょう。

糸は吸収されるとは言っても、何らかの理由で細菌感染などが起こるようであれば、腫れが強くでたり痛みが持続します。
その場合は抗生剤が必要になったり、糸を取ることも考えなければなりません。
数日続くようなら、すぐに担当医に相談するようにしましょう。

リードファインリフトの価格帯

リードファインリフトの費用は使用する糸の本数によって大きく変わってきます。

1本当たりの単価も7,000~12,500円とクリニックによって違っており、利用するクリニックによっても費用には差が出てくるでしょう。

利用する本数と価格は下記のとおりです。

  • 目元などの部分たるみ 10本 70,000~140,000円
  • 頬などの軽度のたるみ 20本 140,000~250,000円
  • 頬などの重度のたるみ 40本 280,000~540,000円
  • 顔全体のたるみ    60本 420,000~870,000円

キャンペーン価格やモニター価格、セット価格を用意しているクリニックも多くあるので価格に関しては必ずよく調べるようにしましょう。

症例ビフォーアフター

実際にリードファインリフトの施術を行った方の施術前、施術後の変化を見てみましょう。
30代女性の、施術前と6か月後の写真です。

提供:新宿ラクル美容外科クリニック

※中央のバーを移動すると、施術前と施術後の写真がスライドします。

アイちゃんアイちゃん

わぁ!頬のラインがスッキリして若々しくなりましたね!

まとめ

リードファインリフトはダウンタイムがほとんどなく、術後はメイクして仕事に戻れるくらい体に負担の少ない施術です。
しかし、効果を継続するためには定期的に施術を受ける必要があります。
美容外科というより、美容皮膚科のレーザー治療のイメージでいるのが良いでしょう。

費用は施術パーツによっても違ってきますが線維組織が増えていく効果は1~2年なので、気になればその都度施術が必要になってきます。
リードファインリフトを受ける際には目の前の効果だけでなく、維持するための費用も念頭に置くようにしましょう。

よくある質問

糸が吸収された後は効果がなくなるの?
挿入された糸はそれを取り囲むように線維組織が形成されます。
この生理的反応を利用して線維組織(コラーゲンやエラスチンなど)を増やしますので、糸が吸収されてしまえば効果はなくなっていきます。

使用する糸の種類にもよりますが、1~2年で吸収され効果はなくなります。

効果的な回数や間隔は?
リードファインリフトは数回にわたって施術を行うことで大きな効果を発揮します。
手術のような大きな施術ではないですから繰り返し施術できます。

施術後に改善がでてくると気になる部位は出てくるでしょうし、一度満足しても老化を止めたわけではありません。
気になる部位が出ればそこを補うようにしていくのが良いでしょう。